株式会社AlphaImpact は2022年12月12日に、引退競走馬のセカンドキャリアを支援する活動へ賛同し、その活動支援として 認定NPO法人サラブリトレーニング・ジャパン (以下サラブリトレーニング)へ 5,000万円を寄付致しました。
競走馬は引退後どうなるのか
現在、毎年5,000頭の競走馬が引退していると言われています1。サラブレッドの平均寿命は25歳前後と言われており、とても大ざっぱに計算をすると引退したサラブレッドだけで現在125,000頭も存在していることになります。
しかし、皆さんの周りでサラブレッドを見かけることがあるでしょうか。競馬場に行けば現役馬が当然いるでしょうが、それでは12万5千頭の引退馬はどこにいるのでしょうか。
報道される機会が少ないためご存じない方もたくさんいらっしゃるかと思います。実は引退した競走馬のほとんどはその後“行方不明”となるのです。
引退競走馬のセカンドキャリア
致し方ない部分ももちろん認めながら、しかし、現在のこの状況はあまりにも無責任であると一石を投じ始めた団体の1つが角居勝彦元調教師が理事の1人を務める「認定NPO法人サラブリトレーニング・ジャパン」です。
仮に5歳で競走馬が引退すると、残りの約20年何をして生きていくのか。どんなに少なく見積もっても馬の飼育に毎月8万円程度の費用が必要となるようです。サラブリトレーニングではこの問題に対して、引退競走馬のセカンドキャリアを生涯を通して支援する活動を行っています。
- 走るために生産された競走馬にセカンドキャリアを歩むための再トレーニングをし、次の活躍の場に送り出す。
–> 支援に頼るのみだけでは問題解決のスキームがスケールせず限界がある
–> 引退馬自身が走る以外で稼ぐ能力を身に付ける - 乗馬やホースセラピーなど認知度を上げ、社会の中で馬が活躍できる機会を創出する。
–> 年間5,000頭の馬を受け入れるキャパシティを増やさなければ問題は解決しない
–> 毎年引退してくる競走馬を受け入れるための社会の受け皿を大きくする - 余生を過ごすための養老施設を整備する。
–> セカンドキャリアを全うした馬が行き場を無くしてしまっては問題を先送りしたに過ぎない
–> 馬の一生をサポートする環境を作る
詳細な活動内容はサラブリトレーニングの公式ホームページをご確認ください。
活動内容 | 認定NPO法人サラブリトレーニング・ジャパン
(株)AlphaImpact はこれらの理念や活動に賛同し、寄付という形で支援させていただきました。これからも引退競走馬から目を背けず、競走馬をエンターテインメントで終わらせない活動を支援して参りたいと思います。
角居先生と貫井駿
集合写真(右から矢野様、西崎様、角居様、貫井、大元)